
「リアルな実験で命と暮らしを守る方法を探す研究所」
本当の家や実物の家を建てて、わざと火事を起こす

・家に火をつけて、火がどうやって燃え広がるのかを観察する。
・どんな場所に火が広がりやすいか、安全に避難するにはどうすればいいのか、どうやって安全に消火活動できるかを調べます。
・煙はどっちに流れるのか?
・ドアや窓を開けると、火の勢いはどう変わるのか?
・こんなことを、たくさんのカメラやセンサーを使って、じーっくり調べるんだ。まるで、火事の動きをスローモーションで見るみたいにね。
火事も進化する生き物
今の家は酸素が足りなくなって火がボンと大きくなる危険性が高く、
不用意にドアや窓を開けると火が急に大きくなることがわかりました。
センサー・カメラでデータを収集
・温度計やスモーク(煙)センサー、赤外線カメラなどをたくさん使い、「いま部屋の中がどうなっているか」を細かく記録します。
・そのデータを使って、「ドアを開けたら突然火が大きくなった」「この順番で窓を開けると煙が外に出やすい」などを科学的に証明します。
新しいやり方の開発と提供
・開けるドアと閉めるドア「コントロール」の大切さ。
・水をかけるタイミングと場所と量 ・煙や火の流れ道をどう作るか。
すごい発見!「火事のモンスター」
昔の家はすき間が多くて、火事になると煙が外に逃げやすかった。でも、今の家はしっかり作られていて、すき間が少ない。
- 最初はボウボウ燃えるけど、部屋の中の「空気」がなくなってくる。
- 火は、燃えるためのご飯である「空気」が足りなくなって、お腹を空かせたモンスターみたいに、おとなしくなるんだ。煙がモクモクと部屋にたまって、炎は小さく見える。
- でも、このモンスターは消えたわけじゃない。お腹を空かせて怒っているだけ。
- そこに、助けようとしてドアをバーン!と開けたら大変! 新鮮な空気が「ご飯だー!」とばかりに部屋の中に流れ込んで、お腹を空かせた火事のモンスターが「ブワッ!」と一気に大爆発するように燃え上がるんだ!
水は煙よりとっても怖い?!!
火事のとき、「一酸化炭素」より「水」の方が、4倍も命を奪っているんだ。
火事 = 水 のイメージが強いよね。
実は火事のとき、水はほとんど必要ないんだ。
とっても熱い火へ水をかけると、瞬間で沸騰して、たくさんの蒸気が発生するからほんとに危険なんだ。
「水」は適した場所へ、適した量で、適した掛けかたをすれば、火も煙もあっという間に消すことができるよ。
でも、間違えると命のリスクが急激に上がって、住まいも失うことになるんだ。
